値札以上に食品高騰

近頃、食品の価格が店頭の値札以上に上がっているそうです。
昨年と比べ店頭価格自体が高くなっている商品も多くありますが、それに加え、
店頭価格は変えずに内容量を減少した「実質値上げ」の商品も増加しており、
店頭価格以上に値上げがされている状況です。
大手お菓子メーカーでは2022年1月と9月に続き、2023年6月に3回目の価格改定で
ポテトチップスを値上げするとしています。
また、一部の商品は内容量を減らす等、実質値上げとなるそうです。
他にも、チョコレートで有名なお菓子メーカーでは2022年7月と9月に大袋商品を
中心に実質値上げがありました。

消費行動の変化も影響しているようで、小型商品は大型商品に比べ割高なことが多く、
節約のために小型商品の購入が増えれば、内容量あたりの価格は上昇となるのです。

メーカーが原材料価格の上昇分を商品価格に転嫁する動きがさらに広がると、
食料品や日用品を中心に物価高はしばらくの間続くことが予想されます。
また物価上昇に対して賃金の伸びが追いついていないため、個人消費の冷え込みに
もつながる可能性があり、景気への悪影響を懸念する指摘も出ています。

あるスーパーマーケットでは取り扱う食品のほとんどが今年に入り、値上げの対象と
なっているそうです。
特に値上げのペースが速い食用油では1、2か月おき、小麦粉は3、4か月おきに、
仕入れ先から値上げ要請が来ているということで、店はその都度、数円単位で
販売価格の引き上げを余儀なくされています。
また、パンの仕入れ価格も小麦粉の値上がりの影響で上昇したため、店頭価格を
上げざるを得なくなっています。
その一方で、お客様の負担感を少しでも和らげようと、割安なプライベートブランドを
新たに取り扱ったり、味は同じでもサイズや形が不揃いの野菜や地産地消の商品を
取り扱ったりして、店頭価格を抑えようとする動きも増えてきました。

近年ネットチラシや街のお得情報がオンラインで調べることもでき、消費者も少しでも
お得にお買い物ができないかと知恵を絞っています。
このまま価格上昇が続く不安はありますが早く落ち着いて欲しいですね。