変わりゆく名古屋城
ゴールデンウィーク中、名古屋市の観光地である名古屋城は例年以上に多くの人で賑わいました。
名古屋城の天守閣の木造復元に向けた改修工事が始まるため、現在の天守閣に入れるのは5月6日が最後でした。
次に公開されるのは4年半後となることもあり、駆け込みで訪れる人が急増したそうです。
ピークとなった5月4日、5日には、入場に1時間半~2時間待ちの行列ができるほどでした。
名古屋城は江戸時代初めに徳川家康によって築城されましたが、1945年の名古屋大空襲で本丸御殿を含め大部分が焼失しました。
現在の名古屋城は戦後に鉄筋コンクリート造りで再建されたものです。
再建されてから60年近く経ち、設備の老朽化や耐震性の強化、名古屋城の歴史的価値を高めるため、天守閣の木造への改修工事が決まりました。
木造復元のための資料は豊富に残っており、かつての名古屋城の忠実な再現が期待できます。
しかし名古屋城には貴重な石垣もあり、その調査も含めて慎重に計画を進めていく必要があるとのことです。
天守閣には入れなくなりましたが、天守閣を除く名古屋城には従来通り入場でき、6月8日からは2009年より復元工事していた本丸御殿の全面公開が始まります。
名古屋名物を扱う店が並ぶ『金シャチ横丁』も近隣にあり、天守閣の改修工事中でも来場者を楽しませてくれそうです。