太陽系惑星

昨年のクリスマスの頃、夕方の空に、太陽系の地球以外の全7惑星+お月様が、並んで一度に見られるという天体ショー『惑星パレード』がニュースになりました。実は昨年の6月にも、明け方の空で全惑星が見られる機会があったのですが、これは非常に珍しいことだそうで、気軽に私たちがこの天体ショーを見られるチャンスは、2061年まで巡って来ないそうです。

太陽系の惑星を覚えるための有名な「水・金・地・火・木・土・天・海」というフレーズがありますが、覚えた時期によっては「水・金・地・火・木・土・天・海・」で覚えたという人も多いのではないでしょうか。

最近の「太陽系惑星」の括りには“冥王星”が出てきません。当時は天体観測の技術もまだまだ未熟であったため、地球と同等の質量をもつ天体であると見なされていたのですが、近年になって、実際は「月」より小さいと判って、評価が下方修正されました。そして2006年、国際天文学連合総会で「惑星」の定義が明確に示された時、新しい基準を満たさなかった冥王星は外されて、準惑星に変更となりました。その為、太陽系惑星は冥王星が惑星から外れたので9個から8個に減ってしまいました。

 実は最近第6惑星の土星に、新たな惑星が一気に62個も見つかったそうです。これにより土星は、太陽系で一番多い衛星(145個)を持っている惑星に返り咲きました。「返り咲いた」と言うのは、木星を周回する衛星もまた、続々と見つかっており、両者は常に、抜きつ抜かれつのライバルだからです。その木星の衛星は、現在95個です。木星と土星は、どちらも巨大なガス惑星で、他の惑星には見られない程のたくさんの衛星が周っていると考えられます。

地球を周る衛星は、お月様1個だけですし、火星は2個、水星と金星には衛星はありません。その違いは歴然としています。そして、木星と土星の、その強い強い重力が、太陽系に飛び込んで来る彗星を引き付けて、内側にある地球へ彗星が衝突するのを防いでいると考えられます。

盾となる木星と土星が無かったら、地球上で、生命は生存できなかったかもしれない、ということなのです。