寒暖差疲労にご注意

日中穏やかな気温が広がり過ごしやすくなりました。
しかし、早朝と夜は寒く、一日の中で気温がアップダウンするような日は「寒暖差疲労」に
注意が必要です。

1.寒暖差疲労とは
「寒暖差疲労」は気象病の一つで、気温差の大きい、季節の変わり目になりやすい病です。
症状は主に、倦怠感・頭痛・めまい・肩こり・イライラなどで、気温差が7度以上あり、
自律神経が乱れている人に出やすいそうです。
自律神経は普段、暑いときには血管を広げ、筋肉を緩めて熱を逃がす働きをします。
逆に、寒いときは血管を収縮させて筋肉を固くし、熱を逃がさないようにしてくれます。
近年、コロナ禍によるステイホームやリモートワークで自律神経が乱れている方が多く、
自律神経が過剰に働いてしまうことで疲労を引き起こします。

2.寒暖差疲労チェック
次のような症状・お悩みに3個以上当てはまる場合は、寒暖差疲労がおこっている可能性が
あるかもしれません。

〇暑さや寒さが苦手である。
〇季節の変わり目は体調を崩すことが多い。
〇室内の空調設備が苦手である。
〇夏に熱中症になったことがある。
〇代謝が悪く、冷え性やむくみが起こりやすい。
〇冬は寒さで寝つきが悪くなる。
〇パソコンやスマホの使用時間が長い。
〇寒い場所から暖かい場所に行くと、身体がほてる。

3. 寒暖差疲労予防対策
寒暖差疲労は身体的な不調やイライラや不安感といった精神的不調をきたす可能性が
ありますが、日常のちょっとした工夫で対処や予防をすることができます。

●寒暖差の少ない環境をつくる。
 冷暖房を使用する際は、外気温とあまり差が出ないよう温度調整に気を配りましょう。
 また、一定の室温を保つよう意識することも必要です。

●入浴をして身体を温める。
  入浴により、身体を温めることも疲労回復に効果的とされています。
 入浴のポイントは、38~40℃くらいのお湯に肩まで10~20分ほどゆっくり浸かることです。
 シャワーの場合は、42℃程度の熱めのお湯を首から肩甲骨の間まで30秒~1分ほど当てると
 身体が温まりやすくなります。
 ほどよく身体が温まるとリラックスした状態となり寝つきも良くなるとされています。

●軽い運動で睡眠の質を上げる。
  運動で身体に軽い負荷をかけ、温めることで冷えの改善や質の良い睡眠が期待できます。
 また、筋力や体力をつければ自立神経も鍛えられ、疲れにくくなるでしょう。
 ウォーキング(散歩)やストレッチなど、手軽にできて負担の大きすぎない運動が良いです。
 また移動の際には、エスカレータではなく階段を使用するなど日常動作の中でも身体に
 ほどよい負荷をかけることを意識しましょう。