日本とアメリカが逆転!続くインフレ

7月に3500余りの品目が値上げされ、8月も食品だけで1100品目ほどが値上げ予定です。その中でも乳製品が目立ち、これらは消費者が敏感に反応する品目のため、消費者の間で生活防衛の志向が広がり、「買い控え」が顕著になるかもしれないとのことです。牛乳・チーズ・ヨーグルトなどは毎日の食卓に欠かせない食品の為、値段に敏感になるのは仕方ありません。しかしその一方で、供給元の酪農家からも悲鳴が上がっております。

酪農地帯の北海道・十勝地方では、牛のエサ代や厩舎で使う電気代が、2年前に比べて1.5倍ほど値上がりし、経営に苦しんでいます。経営難に耐えきれずに廃業する酪農家が増えると、ただでさえ食糧自給率が低い日本の食卓が、ますます危なくなります。消費者は値上がりを受け入れて、これまで通りに買い物する方が良いのかもしれません。

一方、アメリカでは異常なスパイラルが起きているようです。新型コロナのパンデミックが起きた時に、職を失った人は多かったと思いますが、その人たちがパンデミック収束後に戻ってこなくなり、お店の営業を通常通りに戻せないことがあるようです。昔とは違って多様な働き方が選べる時代です。再びパンデミックが起きても失業のリスクが低く、安全な環境で働ける職業にシフトしてしまったということでしょうか。その影響で企業の間では、人手を確保しようとして賃金を上げる傾向が続いているようです。すると今度は、もっと待遇の良い職を求めて転職する人が増える。企業は従業員を引き止めるために、また賃金を上げる。こうして人材獲得競争が過熱して人件費が上がれば、物価もまた上がってしまいます。アメリカはこの1年余りの間に、盛んに利上げを行い、インフレを抑え込もうとしてきましたが、なかなか思い通りには行かないようです。

インフレに関しては日本はアメリカには敵わないだろうと思っていたら、今年6月の消費者物価指数が、アメリカが前年同月比で3%の上昇であったのに対し、日本は3.3%上昇、とうとう物価の上昇率においてアメリカを超してしまいました。

日本の物価上昇はしばらく収まる見通しはないようです。値上げの波が少しでも早く収まるといいですね。