栄養豊富でおいしい新茶
お茶の種類は数多くあり、一年中楽しむことができますが、煎茶を最もおいしく飲むことができるのは
初夏と言われています。
初夏はその年で最初にチャノキの新芽を摘むシーズンです。
その新芽から作られる新茶(一番茶)には、うまみ成分であるアミノ酸(テアニン)が豊富に含まれています。
チャノキは新芽を摘んでもまた枝から芽が生えて、年に2度3度と収穫できるのですが、チャノキのうまみ・
甘み成分は一番茶に最も行き渡るため、味わいも格別です。
また、立春から数えて八十八日目にあたる日を「八十八夜」と呼び、その日に摘んだ新茶は縁起物としても
珍重されていました。
ただ、最近では気候の変化や品種改良などの影響で、収穫時期は場所によって多少異なるそうです。
ちなみに、抹茶の旬は秋とされています。
抹茶の原料となる茶葉も煎茶と同じ時期に茶摘みが行われるのですが、その後に5カ月ほど低温熟成させるため、
抹茶として出荷されるのは秋の10~11月頃になるのです。
お茶に含まれているカテキンには、抗菌・抗ウイルス・虫歯予防など様々な効果があります。
おいしいお茶を、ぜひ健康づくりにも活用してください。