桜天神社
意外に思われるかもしれませんが、愛知県は全国でも神社やお寺の数が多く、神社の数は全国4位、お寺の数は全国1位になっています。
なぜ愛知県にはこれほど多くあるのか、はっきりとした理由はわかっていません。
昔から尾張・三河は交易の場として様々な信仰が入ってきたこと、尾張徳川が寺院を保護していたことなどが要因ではないかと考えられています。
弊社最寄りにも『桜天神社(さくらてんじんじゃ)』という神社があります。
周りをビルに囲まれたこぢんまりとした神社ですが、上野天満宮、山田天満宮とともに名古屋の三大天神と呼ばれ、例年多くの受験生が訪れています。
桜天神社の歴史は古く、織田信秀(信長の父)が京都の北野天満宮から菅原道真公の神像を迎え、名古屋城の前身である那古野城中の祠に奉ったのが始まりとされています。
1537年に現在の場所へと移り、当時萬松寺の境内だったこの場所に鎮守として置かれました。
その後、萬松寺は大須へと移りましたが社はそのまま残されました。
元々この場所は桜の名所でもあったため『桜天満宮』、『桜天神』と呼ばれるようになります。
桜の大樹は1660年の大火で焼失してしまいましたが、桜天神の名前は残り、桜通の由来にもなりました。
普段何気なく目にする神社やお寺ですが、調べてみると思いがけない由来やその地域の歴史を知るきっかけになりそうです。