猛暑にご注意を

全国で最高気温35℃以上の猛暑日が続いており、岐阜県多治見市で5年ぶりに気温が40℃を超え、埼玉県熊谷市では国内での観測史上最も高い41.1℃を記録しました。
皆様体調は崩されていませんでしょうか?
再三にわたり耳にされているかとは思いますが、熱中症にならないためにも、こまめな水分補給とそれに合わせた適度な塩分補給、そして充分に睡眠を取ってください。

熱中症は外で活動しているときになりやすいと思われがちですが、昨年の熱中症入院患者のうち、半数近くは屋内で発症しています。
直接日差しに当たってなくても気温や湿度が高いと熱中症になりやすくなります。
特に火を使うキッチンでは室温が高くなりやすく、お風呂場や洗面所は熱も湿度もこもりやすいので注意が必要です。
室内だからと油断せず、少しでも体調に異変を感じたら涼しい場所で休憩してください。

さて、皆様は気象庁で発表される最高気温や最低気温がどこでどのように観測されているかご存知でしょうか?
気象庁では、日当たりや風通しが良い場所の芝生の上1.5mの位置で、電気式温度計を用いての観測を標準としています。
気温の観測と聞くと、小学校に置いてあった『百葉箱』を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、現在は百葉箱に代わって『通風筒』の中に温度計が格納されているそうです。

 通風筒
(出典:気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq11.html)

通風筒の上部に電動のファンがあり、筒の下から常に外気を取り入れて気温を計測しています。
芝生の上でさえ高い気温が観測されているのですから、アスファルトで照り返しのある街中や住宅地ではそれ以上の気温になるのでしょう。

発表されている最高気温だけを注意するのではなく、場に応じて体感する暑さへの対策を考えることが必要になるかと思います。
最近では冷感タオルや冷却スプレーなど、多種多様な便利グッズも売っていますので、それを利用するのもいいかもしれません。
体調を崩さぬように情報をうまく活用しながら、この記録的な猛暑を乗り切りたいものです。