秋の訪れ
9月に入ってからは厳しい暑さもやわらぎ、急に秋らしくなってきました。
関東地方では、早くも金木犀の香りを感じたという人もいるそうです。
金木犀の開花時期は気温の影響によって変わり、気温が高いほど開花時期は遅くなると言われています。
例年であれば9月下旬から10月上旬に花を咲かせますが、気温が低い日が続いた関東地方では早い
タイミングで咲き始めたようです。
基本的に植物は一つの花に花粉を出す雄しべと、果実のもとになる雌しべの両方を持ちます。
しかし、中には花粉を出す雄花と、実をつける雌花を分けて咲かせる種類もあります。
金木犀もそのうちの一つで、花粉を出す雄株と、実をつける雌株が揃わないと実はなりません。
江戸時代に中国から輸入された金木犀は雄株のみで、ずっと挿し木で増やされてきました。
そのため、日本で見られる金木犀は雄株のみになります。
ちなみにイチョウも雄の木と雌の木に分かれており、銀杏がなる方が雌の木です。
「香りは記憶と結びつく」と言われている通り、金木犀の香りを感じることで季節の変化を実感する方も多いのではないでしょうか?
できればこのまま暑さがぶり返すことなく、穏やかに秋の訪れを感じたいものです。