脱スマホ依存に「デジタルデトックス」

今や生活必需品となりうるスマートフォン。
スマホが手元にないと落ち着かない”スマホ依存症”の人が増えている中、
そんな今だからこそ、スマホと適度な距離感を保つことが大切になります。

「デジタルデトックス」と呼ばれる、一定期間デジタル機器から離れてストレスや疲労を改善させる
取り組みが、ここ数年注目されています。

様々な機能があり、便利なスマホですが、スマホの使い過ぎによるデメリットは数多くあります。
顎を突き出し前屈みで画面を見る姿勢は、ストレートネックや頸椎ヘルニアの原因になります。
また、長時間の使用は眼精疲労や視力低下、偏頭痛につながりますし、スマホが発するブルーライト
によって睡眠の質が低下したりなど、挙げればきりがありません。
・・・とは言えいきなりスマホを断つのはハードルが高いです。

デジタルデトックスは、デジタル製品を一切合切手放しましょうという意味ではありません。
あくまでも、スマホ依存から脱することが目的です。
例えば、一日の中でスマホに触れる時間を減らしたり、通知を最低限のものに絞ったり、
就寝前には電源をオフにしたり・・・など、個人ができる範囲で始めるのがオススメです。

デジタルデトックスをしたいけれど、どうにも意志が弱くて難しい・・・という人は、
「デジタルデトックス合宿」に参加する方法もあります。
なんでも、合宿前にスマホを没収されるそうですから、否が応でもデジタル製品から引き離されるわけです。
少し荒治療な気もしますが、スマホから離れることでゆっくり自分自身と向き合う時間をとることができますし、
情報過多で酷使しがちな脳を休めることもできます。

こんなウソのような面白い製品もあります。
Googleがリリースしている「Envelope」という製品なのですが、見た目は完全に紙でできたスマホです。
(参考:「Envelope – temporarily transform your phone into a simpler, calmer device」https://www.youtube.com/watch?v=Au14zEGkRaQ
配信されているPDFファイルを印刷し、封筒型の箱を組み立てます。
専用アプリを立ち上げた後、箱の中にスマホを入れます。
箱を閉じれば、使えるのは最小限の電話機能や時計、写真撮影機能のみという、なんともシンプルな設計。
当然画面は見られませんから、SNSは文字通り「封印」されるわけです。
また、撮った写真の確認は、箱を壊して取り出すまでできないそうです。
スマホ依存が社会問題化する中でGoogleが実験的に作ったものだそうで、一企業として一石を投じた形です。

デジタルデトックスについて色々とご紹介させていただきましたが、スマホとの付き合い方を見直す
きっかけにしていただければと思います。