くるみを食べて健康に
ナッツ類の栄養価が高いことは、よく知られていますが、中でもクルミには『オメガ3脂肪酸』という成分が豊富に含まれていて、健康に良いと言われています。
『オメガ3脂肪酸』というのは、人の体内で作ることが出来ない必須脂肪酸で、食事から摂らなければなりません。サンマやサバなどの青魚に含まれるDHA・EPAなども『オメガ3脂肪酸』の一種ですが、魚だけで必要量を得ようとすると、かなりたくさん食べなければなりません。そこで、クルミを食べて補おうということなのですが、『オメガ3脂肪酸』にはどんな効能があるのでしょうか。
●動脈硬化を防ぐ
動脈硬化とは、血管自体が硬くなってしまう症状です。また、血管内の壁が厚くなることも動脈硬化の症状の1つで、これにより血管が狭くなり、血流が悪化して、重篤な病気に繋がりやすいという特徴もあります。『オメガ3脂肪酸』には、血管の弾力性を増し、血球などを血管に付着させにくくする効果があるので、動脈硬化の対策になります。
●アレルギー症状を緩和する
現代においては、大気汚染が進んでしまい、有害物質が体内に入る頻度が上がっています。その為にアレルギーを発症する人が増えているそうです。『オメガ3脂肪酸』はアレルギー反応を促進させる酵素を阻害して炎症を抑え、症状を緩和してくれます。
●糖尿病のリスクを減らす
ワシントン大学の専門家チームが発表した糖尿病に関する研究報告で、食事療法の専門家が、クルミに予防の有効性があるとも指摘しています。普段から適量のクルミを摂取していると、そのリスクを半分近くに減らすことが出来ると言うのです。詳しいメカニズムは説明されていませんが、クルミは糖尿病の「解毒剤」として役立つ可能性があると言われています。
クルミは体に良いと聞いていましたが、これほどの可能性が秘められていたとは知りませんでした。しかし、食べ過ぎは禁物です。クルミはカロリーが高いので、食べ過ぎるとかえってコレステロール値が上がってしまい、太る原因にもなってしまいます。
健康維持の為に摂取する適量は、1日に片手一掴みくらい、約28gだそうです。こんなに優秀なクルミは、常備しておくべき健康食品と言えるかもしれませんね。