フィリピン視察 ~マニラ首都圏~

7月12日~7月16日に、フィリピンの首都マニラへ視察に行って参りました。

アジア開発銀行(ADB)は4月に、2019年のフィリピンの経済成長率が6.4%になるとの予測を発表しました。
2012年以降7年連続でフィリピンは経済成長率が6%を超えており、高い成長率を維持していることがわかります。

フィリピンの人口は2015年に1億人を超え、それからも増え続けています。
日本は人口が減っている状態ですから、国連の中位予測によれば、2029年頃にはフィリピンが日本の人口を上回るそうです。
また、2018年にフィリピンは一人当たりのGDPが3,000ドルを超えました。
一般的に、この3,000ドルを超えると家電製品や家具の売れ行きが加速し、便利さや快適性を重視した日用品が売れ始めるとされています。
今後もフィリピンは6%以上の経済成長率を継続すると予想され、非常に有望視されているのです。

現在、マニラのみでの人口は178万人程ですが、マニラを中心に形成されているマニラ首都圏(メトロポリタン・マニラ)では1,300万人もの人口を有しています。
フィリピンの人口が約1億400万人ですから、全人口の1割がマニラ首都圏に集まっていることになります。
マニラ首都圏の面積は東京23区よりもやや広く、韓国のソウルやインドネシアのジャカルタなどと同じく世界でも屈指の大都市なのです。

そんなマニラでは、現在コンドミニアム(分譲マンション)の建設が相次いでいます。
中には共同エリアにプールやスポーツジムなどスポーツ施設が備わっている物件もあり、まるで豪華なホテルのようです。
入り口にはガードマンもいるのでセキュリティ面でも安心です。

一方で、都市部を離れると昭和の頃のような町並みが残っており、まだ発展途上国である面も併せ持っていることを実感しました。
信号がないにもかかわらず交通渋滞が起きたりと、インフラの問題点も目立ちます。
頻発する交通渋滞によって物流も滞るでしょうから、多大な経済損失も発生しているのでしょう。
このインフラの問題を解決できれば、さらなる経済発展が期待できるのだと思います。