江戸時代から飲み継がれるびわ茶

6月も半ばとなり、夏の訪れを感じる季節となりました。6月に旬を迎える食べ物と言えばスイカやいちじく、白桃など様々ですが、その中にびわもあります。種が大きく食べるところが少ない実ですが、甘く適度にしっとりした口当たりは、他の果物には代えられない美味しさがあります。

びわの葉はお茶になる

実はびわは、果実が美味しいだけでなく、その葉からも美味しいお茶をとることができます。びわ茶はとても優しい飲み口であることに加え、ノンカフェインで、健康に良い成分が含まれ、小さい子供から高齢者まで、健康な体作りのために人気が高まっているのです。

歴史あるびわ茶

びわ茶に馴染みがない人もいるかもしれませんが、実は江戸時代から庶民のあいだで飲み継がれてきた歴史ある飲み物なのです。京都や江戸の町では、天秤棒に通した箱の荷を担いだ枇杷葉湯売りが出現し、町々を歩いていたそうです。びわの葉を肉桂、甘草などとブレンドし、煎じて飲むのが暑気にいいと流行したようです。

鹿児島県特産「ねじめびわ茶」

「ねじめびわ茶」は“毎日の食卓で安心してガブガブ飲み継がれるお茶でありたい”という思いでつくられた健康指向の高いびわ茶です。鹿児島県産100%のびわの葉を使用して作られた「ねじめびわ茶」の最大の特徴は、ポリフェノールの含有量です。ポリフェノールは、美肌効果やシミ予防などのアンチエイジング効果が認められています。鹿児島大学との共同研究では、「ねじめびわ茶」の抽出物は、原料の生葉に比べ、ポリフェノールが3.5倍に増加している結果が得られました。

美味しいびわ茶の淹れ方  

びわ茶の淹れ方は簡単です。1ℓの水とティーバッグ1包(茶葉なら大さじ1杯)をポットで沸騰させ、その後とろ火で10分~15分煮出します。ここで葉を出しても、そのまま冷めるまで待っても美味しいびわ茶が出来上がります。葉を入れておく時間はお好みで、長く入れておけば濃いびわ茶になります。もっと手軽に、マグカップにびわ茶のティーバッグ1包(1g)を入れて250mlのお湯を注ぐだけでも飲むことができます。

これから暑くなる季節、毎日の水分補給と健康維持に、びわ茶を飲んでみてはいかがでしょうか。