熱中症に引き続き警戒を
昨日8月23日は二十四節気のひとつである「処暑」でした。
暦の上では暑さが収まる時期とされていますが、東海地方ではまだまだ猛暑は続くようです。
去年は9月に入っても涼しくならず、名古屋では最高気温が35℃を超す日もありましたから、今年も同様に厳しい残暑が続くかもしれません。
消防庁の発表では8月16日までの一週間のうちに、全国で1万2000人以上が熱中症により救急搬送されたそうです。
この人数は去年の同時期よりも5000人以上多く、今年が異常な暑さであることがわかります。
発生場所は「住居」が一番多く、48.3%とほぼ半数を占めます。
続いて「道路」が18.6%、「公衆(屋外)」が11.3%でした。
温度や湿度が高い場所に居続けると、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなります。
そのため体温上昇や体のだるさ、めまい、けいれんなどの様々な熱中症の症状が現れます。
エアコンの不使用で救急搬送された事例がありますが、気温が高くなくても湿度が高くて熱中症になることもあります。
室内で過ごす際は、体を冷やしすぎない程度に温度を設定したうえで、湿度にも注意するようにしましょう。
また、水分補給をしても、すぐ体に吸収されるわけではなく、ある程度の時間を必要とします。
のどが渇く前からこまめに水分補給をするようにしてください。
もちろん塩分の補給も忘れてはいけません。
新型コロナウイルスの感染対策が未だ必要とされる中、こうも身の危険を感じるほどの暑い日が続くとつい気が滅入ってしまうものですが、今できる対策をしっかり行って、この夏を乗り切りましょう。