秋の花粉急増中

今月の初め、早くも2022年春の花粉飛散量の予測が発表されました。
東海地方は例年よりやや少ない見込みですが、関東から北海道にかけては多くなると予測されています。
この予測は今後変わるかもしれませんが、毎年スギ花粉に悩まされる身としては、できるだけ飛散量が少なくなることを願うばかりです。

とはいえ、花粉に悩まされるのは何も春だけとは限りません。
一年を通して様々な植物の花粉が飛散しているので、どの季節でも花粉症の症状が現れる可能性があるのです。
最近では秋に花粉症の症状を訴える人も増えており、しかも今年の秋花粉の飛散量は例年より10倍も多いと言われています。

秋の花粉症の場合、ヨモギやブタクサなど、草の花粉が主な原因です。
春の花粉症の原因であるスギ花粉は粒子が大きく、鼻水やくしゃみが代表的な症状になりますが、草の花粉は粒子が小さいため、気管にまで入ってぜんそくのような症状を引き起こすことがあります。
春と秋で花粉症の症状が異なるので、自分が花粉症と気づかない人もいらっしゃるそうです。
風邪の初期症状と似ていることも自覚しにくい要因の一つなのでしょう。

また、スギやヒノキは、花粉の飛散距離が数十~数百キロと広範囲であるのに対し、ヨモギなどの花粉の飛散距離は数百メートルほどです。
ごく身近な所で生えているので、公園や河川敷を歩いただけで大量の花粉を浴びてしまうことがあります。
特に草刈り後は花粉の飛散量が急増します。
そのため、行動範囲やタイミングによっては、同じアレルギー持ちでも症状の現れ方にばらつきが出るようです。

今年は台風が少なかったため、雑草類の花粉ができやすくなったと考えられています。
疑わしいようであれば、できるだけ雑草が生えている場所には近付かず、春と同じように花粉対策をしてみてください。