2017年の訪日外国人客数、過去最高を更新
観光庁の発表によると、2017年の訪日外国人客数は過去最高の2869万人(前年比19.3%増)でした。
国別では、中国からの観光客が最も多く735万人、次に韓国が714万人でした。
台湾からは456万人、香港からは223万人と、東アジアからの観光客は全体の70%以上を占めています。
他の主要20カ国・地域でもすべて過去最高を更新しました。
訪日外国人客増加の要因としては、訪日ビザ緩和や消費税免税制度の拡充などの取り組みのほか、格安航空会社(LCC)の新規就航、クルーズ船寄港数の増加が考えられます。
また、外国人旅行者消費総額は4兆4161億円(前年比17.8%)と、こちらも過去最高を更新しました。
費目別では、買い物代が最多の1兆6398億円で全体の37.1%を占めています。
しかしシェアは前年の38.1%よりも減少しました。
代わって宿泊料金や娯楽サービス費などが拡大しているようです。
これからはモノを売るだけではなく、アクティビティや体験型のサービスの提供を増やしていき、いかにコト消費を促せるかが重要課題になりそうです。
そして今まで以上の訪日外国人客を受け入れられるよう、宿泊施設の拡充も必要不可欠です。
政府は2020年までに訪日外国人客数を4,000万人、消費総額8兆円に増やす目標を掲げています。
目標達成のためにも、インバウンド事業の需要はさらに高まっていくと考えられます。