夏のマスク使用の注意点

今や外出の際はマスクの着用が欠かせなくなりましたが、マスクをすることによって引き起こされる『マスク頭痛』という症状があるそうです。

『マスク頭痛』の原因は酸欠や熱中症と言われています。
マスクをしていると、マスクの中で吐いた息を再び吸い込むので、酸素濃度が低下するだけでなく二酸化炭素過多の状態に陥ります。
脳の血管は二酸化炭素濃度が増えると拡張する性質があるため、片頭痛を起こしやすくなるのです。

また、マスクを着用していると、体温が36℃だったとしても、マスクの内側は40℃以上に上がってしまうことがあります。
その状態で動いていると体への負担が大きく、熱中症のリスクが高まります。
熱中症が軽度であれば頭痛は起きません。
しかし、症状が進むと頭痛が起きるようになり、危険な状態となります。

マスクをしているときは、どうしても取り外しが億劫で水分補給を怠りがちになりますが、のどが渇いたと感じた頃にはすでに脱水症状となっている可能性があります。
そうなってしまう前に、こまめに水分補給をするようにしましょう。

マスク頭痛を起こさないためには、1時間に1回はマスクを外して深呼吸することが推奨されています。
屋外でのマスクの着用については、人と十分な距離(2m)が取れていれば、マスクを外していても感染リスクは非常に低いそうです。
首元を冷えたペットボトルなどをあてることでも、血管が収縮して片頭痛の予防になり、熱中症対策にも役立ちます。

正しくマスクを着用したうえで、マスク頭痛も防いでいきましょう。