秋の花粉症

『花粉症』と聞くと、スギやヒノキの花粉が飛散する春のイメージが強いかもしれませんが、1年を通して様々な植物の花粉が飛んでいるため、どの季節でも発症する可能性のある通年病なのだそうです。

9~11月にかけてはブタクサやヨモギ、カナムグラなどが原因で秋の花粉症が引き起こされます。
今年の場合、暑さが長引いた影響でブタクサがよく育ち、花粉量も増えているという話です。
ブタクサの花粉は粒子がスギ花粉よりも小さく、気管支や肺まで入り込んでしまいます。
そのため、秋の花粉症ではくしゃみや鼻みず、目のかゆみに加えて、咳が出やすいという特徴があります。
ただ、秋の花粉症の原因となる植物は背が低く、スギやヒノキのように花粉が遠くまで飛散することはありません。
生育場所は河原や公園、空き地などですから、できるだけ雑草の生えている場所を避けるようにすれば、それだけでも予防になります。

また、秋はハウスダストも増える季節でもあります。
ハウスダストは室内にたまったホコリのことですが、その中にはダニの死骸やフン、カビなども含まれます。
夏に繁殖したダニは秋になると一斉に死ぬため、ダニの死骸が増えてハウスダストによるアレルギー症状が出やすくなるそうです。
こまめに掃除をして、ホコリをためないようにしましょう。

温度差の激しい季節の変わり目は体調を崩しやすく、症状が似ているので風邪と勘違いしやすいですが熱がなく空咳が続くようであれば、秋の花粉症を疑ってもいいかもしれません。