香港視察 ~交通インフラの拡大~
5月9日~5月11日までの3日間、香港へ視察に行って参りました。
2つの交通インフラの開通
香港では昨年の9月に『広深港(こうしんこう)高速鉄道』、10月に『港珠澳(こうじゅおう)大橋』が開通しました。
◇ 広深港高速鉄道
中国本土の広州と香港とを結ぶ、全長142kmに渡る高速鉄道です。
広州から香港まで在来線では2時間かかっていましたが、この高速鉄道が全線開通したことで、
所要時間が最速で47分と大幅に短縮されました。
◇ 港珠澳大橋
香港とマカオとを結ぶ、全長55kmの世界最長の海上橋です。
2009年から着工されており、総工費は1兆6000億円以上とも言われています。
それまでマカオと香港の間はフェリーで70分近くかかっており、フェリーの本数も限られていました。
港珠澳大橋では所要時間約40分で、いつでも行き来することが可能になります。
観光客の多い香港ですが、香港経由でマカオや中国に訪れる人も多くいます。
この2つの巨大な交通インフラの完成で、さらなる物流の活性化が期待されます。
高層ビルが建ち並ぶ香港ですが、未だに住宅不足の問題が懸念されています。
その解決に向けて、今年3月、香港当局は世界最大級の人工島の建設計画を発表しました。
香港最大の島であるランタオ島周辺1000ヘクタール以上を埋め立て、2032年にはその人工島へ移住できることを目標にしています。
今後も、香港での大規模なインフラ事業は注目を集めそうです。
今回の視察でも、移動には地下鉄を多く利用しました。
世界屈指の繁華街を誇るだけあって、商業施設が集中している街中はいつも大変混雑していました。
しかし、そんな高層ビルが並ぶ都会的な部分だけでなく、そのすぐそばでは昔の香港映画のような街並みも見ることができます。
そちらもまた、たくさんの観光客で賑わっていました。
香港の活気を肌で感じることができ、とても有意義な視察となりました。