文庫本の話
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中はひとかたならぬご愛顧にあずかり、誠にありがとうございました。
本年も一層のサービス向上を目指し、社員一同誠心誠意努める所存でございます。
なにとぞ本年も倍旧のご支援のほどお願い申し上げます。
新年を迎え、いかがお過ごしでしょうか。
コロナ禍もありご自宅でお過ごしの方も多いのではないかと思います。
ゆっくりと日々を過ごす場合は、読書をするのも良い方法ですよね。
携帯端末の性能が上がったため読書のスタイルも多様化しています。電子書籍なら何十冊でも
簡単に持ち歩け便利になりました。しかし、お気に入りの作品は紙の本でゆっくりページを
めくるのが楽しみでもありコレクション感があります。
近年では文庫本の値段が高くなったと感じます。紙の本を買う人が減ってきたことで、
出版社側でコストの回収のために、1冊の単価を上げざるを得なくなっているのです。
最近ではちょっと厚めの文庫本で700円~800円、中には1,000円以上する本もあり、
その値段に驚くことが増えました。欲しい本をポンポン買い物カゴに入れ、後から会計の
合計金額を見て驚くこともあります。こんな状態が続けば人々の本離れがすすんでしまいそうです。
そこで、大手の出版社4社が協力し、人々にもっと手軽に本を手にしてもらえるようにと
『4社共通の紙』を開発し、共通の紙で本を製造することでコストを抑える工夫を行っています。
欲しい本や昔の名作が絶版(重版未定)になり、入手困難でがっかりした方もいるのでは
ないでしょうか。私もそうした経験があり、お気に入りのものは紙の本で大切に保管しています。
紙の本がお手頃価格になることを楽しみにしています。
厳寒の折、風邪など召されませぬようご自愛ください。