身体を温めれば病知らず
冬から春への季節の変わり目、体調など崩されておりませんでしょうか。体調を良く保つには、いくつかの秘訣があると言われています。身体に害があると考えられる添加物などを極力摂らないこと、規則正しい生活をすること、適度な運動をすること、などです。今回は「病気にならないため、もしくは病気を治すには、身体を温めることが大切」と主張する、ある医師の考えをご紹介いたします。
冬になり、身体が冷えると体調が悪くなったり、気分が落ち込んだりしないでしょうか。昔から「お腹を冷やさないように腹巻をしなさい」などと言った言葉をよく耳にします。お腹には健康の情報がつまっていて、お腹を触ることで、様々な健康状態を推測できると医師は言います。
例えば、手のひらでお腹を触って冷たいと「体全体が冷えている、低体温の状態で体内の新陳代謝と免疫力が低下している」と推測できるとのこと。他にも、臍より上は暖かいが、臍より下が冷たいのは、下半身が冷えていて、血や熱や気が下半身に存在できなくなっている状態で女性に多くみられます。動悸、息苦しさ、吐き気、顔の発赤・発疹、イライラ、不安、焦燥感などは、自律神経失調症や更年期障害の現れです。仰向けに寝た姿勢で腹部を指で押さえたとき、腹部大動脈の拍動に触れるのは「臍上悸」と言い、不安、不眠、心臓病の存在、性格的に気弱、神経質であることを示唆しています。
腹部を叩いてポチャポチャと音がすると胃下垂があり、胃だけでなく体内の袋やくぼみ(副鼻腔、涙のう、肺胞、皮下など)にも水分が多く存在し、くしゃみや鼻水、涙、痰などのアレルギー症状や、むくみ、水太りになりやすいことを表しています。
お腹を触ることでさまざまな診断ができるのは、お腹の中に内臓のほとんどがあり、人体の生命活動の中枢とも言えるものが詰まっているためです。また、腸の中にはマクロファージやT-リンパ球など免疫力の中心的役割を果たす白血球が多く存在します。つまり、お腹を温めることは、すべての内臓の働きを活発にし、健康を増進させるカギなのです。
冷えは万病の元です。生姜やシナモンなど、身体を温めると言われている食材を食べたり、入浴や腹巻などで身体を冷やさないようにしましょう。