デジタルデトックスのススメ

インターネットが普及した現代社会は、いつでもどこでもあらゆる情報を収集できる環境にあります。便利な反面、脳の容量を超える大量の情報にさらされることになりがちです。

新しいことをなかなか覚えることができなかったり、覚えてもすぐに忘れてしまったり、記憶していたことを思い出すことができなかったり、こうした軽度の認知障害のような症状が起きる要因のひとつが、過剰な情報収集による脳の「オーバーフロー状態」と言われています。

大量の情報で脳内の情報処理量が過密状態になると、脳が機能不全をきたし、記憶力や判断力、理解力などが低下した状態に陥るのです。

断捨離という言葉が浸透してきていますが、物に留まらず、増え過ぎた情報といかに距離を取るかという視点も、情報過多の時代には必要なのかもしれません。そこで取り入れて頂きたいのがデジタルデトックスです。

デジタルデトックスとは、スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器と意識的に距離を取り、心身の疲労やストレスを軽減しようという試みのことです。

デジタルデトックスには以下のような効果があると言われています。

・睡眠の質の向上

・仕事、勉強の質の向上

・肩こり、頭痛の低減、脳疲労の回復

・時間にゆとりが生まれる

デジタルデトックスは工夫次第で、生活の中に簡単に取り入れることができます。

  • 「ながらスマホ」を減らす

お風呂やトイレにスマホを持ち込まない。食事中や会話中にスマホを使用しない。

  • 通知をオフにする

重要でない通知は全てオフにする。

  • デジタル機器に触れない時間を意図的に設ける

スマホを別の部屋に置く。あえてスマホを持たずに出かけてみる。

  • 心と体がリラックスするような趣味を持つ

「芸術」や「自然」に親しむ(美術鑑賞、森林浴など)。ウォーキングやヨガなどのゆったりとした運動を取り入れる。

知らず知らずのうちに情報を詰め込み過ぎてしまいがちな現代、意識的に情報を遮断し、デジタルデトックスの日を設けることで、脳をリフレッシュさせてみるのはいかがでしょうか。