スーパーの食品売り場は危険が潜んでいるかも?

スーパーは一昔前と比べると、品数も豊富で、彩りも鮮やか。便利で安く美味しいものが気軽に手に入るようになりました。しかし、その中に海外で毒と指定され、販売が禁止されている物があるとしたら、ゾッとするのではないでしょうか。

一時期、バターが不足し、スーパーの売り場には「売り切れ」が目立ちました。仕入れ日に行っても、すでに無くなっていたり、値段は倍以上に高騰していました。そんな中、あふれるように置いてあったのが、マーガリンでした。味はバターとさほど変わらない為、バターを諦めてマーガリンを購入する人も多かったようです。

マーガリンは、体に有害とされるトランス脂肪酸を多く含んでいます。「バターショック」以降も、有害と知らずに食べている人も多いかもしれません。トランス脂肪酸は使用が規制されている国もあり、食品中の含有率や、濃度の上限値の設定がされています。こうした規制を導入する国の数は、トランス脂肪酸を多く摂っている国を中心に増えており、WHOによると2015年には7か国でしたが、2020年には14か国、2022年12月時点では46か国に達しております。

バターを塗るパンも、昔よりふっくらしたと感じないでしょうか。パンをふっくらさせるには、臭素酸カリウムが使われており、これはパン生地の中で臭素酸とカリウムに分かれ、小麦中のたんぱく質を酸化させます。それにより、パンの美味しさを左右するグルテンの構造が良くなる為、できあがったパンはキメが均一でふんわりした食感になるのです。しかし臭素酸カリウムには発がん性があることが分かり、WHOでは使用を禁止しています。ところが、日本では厚労省が使用を認めている食品添加物なのです。

他にも、スーパーの食品売り場では、昔より肉や魚の色が鮮やかになったように思います。朝から夕方まで売り場にあっても、発色は良いまま。美味しそうに見え、つい手を伸ばしそうになります。彩りを保つために、多くの国で禁止されている、赤・黄・青の着色料が使用されているのです。

色々な食品が売り場に並ぶようになり、食が豊かになったように思える日本ですが、身近なところに食の危険が潜んでいます。便利さや彩りばかりに気を取られないように、注意する必要があるかもしれませんね。