健康維持に自家製甘酒

甘酒というと、真冬の寒い時期の 飲み物というイメージがありますが、江戸時代には夏バテ防止の栄養ドリンクとして親しまれていたそうです。俳句では「甘酒」が夏の季語として使われています。

甘酒にはブドウ糖の他に、必須アミノ酸、ビタミンB群、オリゴ糖などが含まれています。これらの成分の働きによって、疲労回復、老化防止、腸内環境の改善など、様々な面から体調を整えてくれます。その効能は『飲む点滴』と言われるほどで、その効果が最近になって改めて見直されています。

甘酒は米麹から作られるものと、酒粕から作られるものがあり、酒粕が原料の甘酒には、アルコールの成分が含まれていたり、甘みを加えるために砂糖が加えられていることがあります。市販で売られている甘酒は、保存や流通の為に加熱・殺菌処理が施されますが、加熱処理すると、甘酒に含まれている大切な麹菌やビタミン類が壊れてしまい、せっかくの効能が失われる為、甘酒を手作りすることをオススメいたします。今回は、炊飯器で簡単に作れる米麹甘酒の作り方をご紹介したいと思います。

◎自家製 米麹甘酒の作り方◎

1. 炊飯器で「おかゆ」を炊きます(米1合に対して水は4合の目盛まで)

2. おかゆが出来たら混ぜて60℃位に冷まし、米麹を入れて混ぜます(米1合に対して米麹300g)

3. 炊飯器は保温にセットして、温度を50~60℃位に保つようにし、蓋を半分開けた状態で布巾などを被せ、時々かき混ぜながら(2時間に1回くらい)10時間程、置いておきます

4. 甘くなったら出来上がりです。常温で冷まして、冷蔵庫で保管しましょう。

そのまま飲む時は水で薄めて飲んだり、同じ発酵食品の味噌や醤油との相性も良いため、みりんや砂糖の代わりに調味料としても使えます。おかゆは余った冷ごはんから作るのも良いですね。

米麹甘酒はアルコールも砂糖も含まず、自然な甘みのある健康的な飲み物ですが、飲み過ぎると栄養過多になりますので、少量から試してみてはいかがでしょうか。