台所用スポンジのお手入れ方法

食器を洗うスポンジは、台所で使うものですので、衛生面には特に気を遣いますよね。細菌の繁殖を防いで清潔に保つために、お手入れする上での注意点をお伝えします。

■熱湯で煮沸しない。

スポンジの耐熱温度は90℃と言われています。100℃の熱湯で煮立てると溶けてしまったり、冷める過程で細菌が繁殖したりします。

■漂白剤は使わない。

除菌効果はありますが、早く痛んでしまいます。

■天日干ししない。

スポンジは紫外線に弱いので、直射日光に当てていると痛みます。また、洗濯ばさみを使用して干すと、つまんだ部分が乾きにくく、細菌が繁殖しやすくなりますので注意が必要です。

では、スポンジのお手入れは、どうするのが一番良いのでしょうか。台所・お風呂場用スポンジの開発に関わる専門家の方によると、使った後は汚れや洗剤を洗い落とし、水気を切って風通しの良いところで保管することが良いそうです。また、傷んで劣化する前に新しいものと交換しましょう。(目安は3~4週間です。)どうしても気になる場合は、耐熱ボウルにスポンジを入れて、90℃くらいの熱湯を全体にゆっくりかけて1分くらいさらし、その後すぐに冷たい水をかけて一気に冷ましてください。熱いままで放置してしまうと、冷めていく過程で雑菌が繁殖しやすい温度になってしまいます。

ところで、食器用スポンジには硬い面と柔らかい面がありますが、使い分け方をご存知でしょうか?硬い面はナイロンなど丈夫な素材で出来ており、繊維が汚れを絡めとる構造になっています。柔らかい面はポリウレタンの発泡体で、洗剤を泡立てやすくなっています。スポンジは本来、柔らかい面で洗剤を泡立てて、硬い面でお皿を洗うように出来ています。さらに硬い面にも種類があります。研磨剤が入っているかいないかです。研磨剤入りは、鍋底にこびり付いたしつこい汚れなどを落とす時に使い、研磨剤が入っていないものは、傷付けたくないグラスやホーロー、フッ素加工などのものを洗う時に使います。

スポンジを正しく使用すれば、普段の家事が一段と効率的になるかもしれませんね。