良いことづくめの黒砂糖

お正月は甘い物をたくさん食べたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。甘い物は“悪者”で、食後に罪悪感を持つこともあるかもしれません。しかし黒糖は、とても甘くはありますが、身体に非常に良い栄養素が豊富に含まれており、健康維持、アンチエージングの効果もあります。どのような成分が含まれていて、どのような効果があるか、みてみましょう。

世には“糖質ゼロ”や“糖質オフ”が健康に良いものとして取り上げられています。砂糖が目の敵のように扱われていますが、身体に良くないとされるのは上白糖で、黒糖には身体に良い成分が非常に多く含まれています。

まず多く含まれているものとしてはカルシウム。黒糖は、歯や骨になるカルシウムを上白糖の実に240倍から300倍含んでいて、成長期の子供はもちろん、骨粗しょう症予防 としてすべての人にとって非常に重要な栄養素です。特に女性にとっては、カルシウム不足を防ぐ大切な栄養素とされています。

◎カリウムや亜鉛、銅などの摂取しづらい栄養素がバランスよく配合

黒糖には、ほかにも普段の食事では摂りづらい栄養素が豊富に含まれています。たとえばカリウムは上白糖の500倍、健康に良いとされる蜂蜜と比較しても80倍以上。カリウムには血圧を下げる効果があります。

このほか、マグネシウムや亜鉛、銅、鉄といった栄養素も豊富です。マグネシウムには 300種類以上の酵素を活性化する働きがあり、アンチエージングの栄養素として注目されている亜鉛は、体内の有害ミネラルを体外に排出する働きがあります。

◎ミルクと合わせて、おいしさ抜群!

ここで黒糖をおいしく飲む“黒糖ミルク”のレシピをご紹介しましょう。鍋に黒糖60gを入れ、水(大さじ2)を加えます。中火にして、黒糖を溶かし、ひと煮立ちしたら火を止めます。これを少し冷ますと黒蜜になります。黒蜜に牛乳または豆乳(200ml)を注いで、おいしい黒糖ミルクのできあがり。牛乳や豆乳の量は好みによって変えてください。

黒糖ミルクだけを飲むなら少し濃いめに、他のお菓子と一緒に飲むなら、牛乳を少し多めに、お菓子の味の邪魔にならないようにするのが良いでしょう。黒糖と牛乳との組み合わせは、細胞の再生を活性化させるとても優秀な健康飲料になります。